小説の物語展開がゆるい箇所で何を書いているかに興味がある。村上春樹はやっぱりうまくて1Q84の3巻目は展開がゆるいんだけどちゃんと書いてる。ただ何が書かれていたかというとあまり記憶には残らない。
1Q84は映画のマトリックスと同じで123と進むにつれて残念な出来になってしまう
そういえばゲームのかまいたちの夜もそうかもしれない。まあ2はホラーで面白いけど。3は本当に何の話だったか記憶にない
小説はもはや物語ではなくそもそもどんなことを書いてページを埋めているかに興味がある
なのでページをめくってだいたい何が書いてあるか把握できればもうそれで興味を失ってしまったり
小説とは文章を書かなければならないという当たり前の事実。映像の場合は何も描写しなくてもいくらでも引き伸ばすことができる。例えばただ橋を歩いている人間をスライドしながら撮り続けていてもいい(実際にそんな映画があった)。これを文章で描写するとどうなるか。書き方にもよるが、せいぜい数ページくらいしか書けないだろう(人物の心理描写は全くしないものとする。映像と同じように外面だけを描写するという条件)。ロードムービーなんかが成立するのもそこであんまり見たことないけどイージーライダーなんかMVみたいに作っていて映画はそれでもいい。
それで物語展開がゆっくりな部分はそもそも何を書いてるの?ということをここ数年考えているわけです。
そこは小説なんだからちゃんと心理も描写しろよという意見が出てくるかもしれないが
なお今アップしている小説に関しては心理描写は少ない。(一作目はもうちょっとあったかもしれないが。)そこは省略しているのではなく、そもそも書けない、描写すべき心理内容がないということです。いやそんなこと言わずに書けよという意見があるかもしれないが……