真人間を目指すためのログ

その日したこと、観たもの、読んだもの等の記録

(2020/07/31)

長く続いた雨模様だが8月からは全国的に晴れるようだ。明日は8月1日だが、観たい映画がない。イオンシネマのワンデーパスポートは今日までだが、行っていない。コスパ厨なので定額なら一日映画館とイオンですごすのも悪くないと思ったがよく考えたらジブリは当然すでに観ているのだし他の映画はあまりぱっとせず一日中それほど観たくもない映画を観てすごすのは苦行であった。

今日でツタヤプレミアムを解約し、映画はまたこれでしばらく終わりだろう。もう世の中の自分が感激する映画はほとんど観てしまったのではないかという気がする。祭りのあと症候群で、鬱である。

 

映画『アップサイドダウン 重力の恋人』
下の世界にいる主人公とヒロインの上の世界で、重力が上下ともにある世界の物語。なんといってもヴィジュアルが最高レベルの映画で、全編美しい。海から空に向かって落ちて行くところやエンディングの引いていく画面も綺麗だ。脚本はおしいが、一流エンタメ監督が作れば映画史に残るものになったに違いない。こういった作品こそハリウッドでリメイクするべきだろう。 

映画『クリーピー 偽りの隣人』
黒沢清監督。『CURE』と同じサイコサスペンスホラーなのだが、しかし本作の場合ある謎に迫っていくミステリーのスタイルが強く、そこを期待しているとなんじゃこりゃということになる。何故主人公の妻が簡単に惑わされてしまうのか、CUREの場合と同じで人間が急におかしくなる理由などないのだが、犯人捜しミステリとサイコホラーの部分が合わずミスマッチで、そこがストレスになってしまうからだ。 

映画『リアル 完全なる首長竜の日』
実はこれ、黒沢清が監督した映画と知らずに映画館に行った。2013年の公開で、私にはこれが初黒沢清だったらしい。主人公の男がセンシングという技術を使って漫画家である恋人の精神内世界に入り、彼女が自殺未遂を起こした原因を探るという内容。見直すと確かに黒沢清の映画だが、精神内世界や島と好みの要素が多く、映画館で観たときはそうでもなかったのだがけっこう気に入った映画になってしまった。原作の小説とは全くちがった話になっていて、もうここまでいったら人物の名前も全部変えるべきではないか。しかしよくここまで変えて作ったなと感心する。途中で明かされるギミックは忘れていたので意外性があったが、これは小説にはないはずで、悪くない。確かに脚本は完璧ではなくおしいところがあるが、もっと評価されていいはずである。 

映画『アンジェラ』
あのリュック・ベッソンの映画だ。全編白黒である。川に飛びこもうとしたダメ主人公の元に金髪美女の天使が現れるというラノベみたいな話で、その実リュック・ベッソンの女性に対する性癖が現れているどうしようもない作品である(小さい胸が好みらしい)。これは前田有一が言っていることが正しい。アニメ・ラノベの文脈を知っている人ほど合わないのではないか。日本でアニメ映画としてリメイクしてほしい。  

映画『寝ても覚めても
自分のなかのリアル恋愛に対する嫌悪感を見せつけられた貴重な映画だった。震災につなげて社会派の映画にすればよかったと思う。バイクで転がってキスはありません。やめましょう。