佐渡は大変によかった。佐渡は大変によく、今回も行く先々で写真を（いつも通りオートで）撮ったが、その良さが写真に写っていないように思われる。まさかこれほどとは、文化的な衝撃を受けた感じだ。宿根木地区。いままでどこに行ってもそれほどには見当たらなかった「日本の面影」がまさか県内で見つかるとは思わなかった。それはかつてあった、日本の面影の面影にすぎないのかもしれない。宿根木や他にも佐渡の地域でも多く見られる古い家の板張りは、木造船で使われた板を再利用しているのだそうだ。かつては日本のどこでも同じような風景が見られたのだろう。やはりこの前松江に行ったときの、ラフカディオ・ハーンが思い出される。かつてあった偉大な過去と文明について。やはりまったくうまく表現できないが……
