サイゼリヤについてまだあと少し。ツイッターで「サイゼリヤ 福祉」で検索すると サイゼリヤを福祉として肯定するような投稿がいくつも出てくる。もはや「牛丼やファストフードのチェーンは日本型の福祉」がなんで炎上したのかわからないレベルだ。私などはもはや実存がサイゼ（と他のファミレス）とは切っても切れないものとなっている。それはどう考えても異様だ。ゆりかごから墓場まで。しかし私はファミレスに行くことで疎外論以上に、単に疎外されている。一人で人の多い空間に行くことで、孤独から逃れ、より孤独を深めているのである。私だけではない、自分の他にも一人で来ている常連の人を見ると、孤独の自画像を見る気がする。牛丼屋では他の常連に会うようなそうした体験はほとんど生じないのではないか。サイゼだけではなく日本でファミレスという空間は特異な意味を持つようになっているようだ。
とここでちょうど千葉雅也のツイッターでのスペースが始まって、例のサイゼリヤの話をしていた。すごくざっくりした要約でいうと食べ物の名前を記号にして変換して渡すという、そこには何かしらおかしなものがある、ということだった。それは千葉雅也のツイートでも言っていたかもしれないが、わかる。私もサイゼでメニューを見てそれから紙に記号で書いて渡すときになにか妙な感じというのはあったから。これはタッチパネル式では生じないものではある。「千葉雅也はファミレスが大好き」というのは何となくわかっていた。ここには書かないが面白い話が聞けた。
