真人間を目指すためのログ

その日したこと、観たもの、読んだもの等の記録

(2022/07/05)

どうしても生の痛みが消えない。今日は夕方、市内の小高い山を散歩した。小さな路地を抜けて坂道を登ると、今まで知らなかった小さな寺があり、墓地があった。墓地の間の小さな道を上に抜けていく。木々の合間からは夕焼けの色がこぼれている。自分の町でも新しい発見があった。だが以前に来たことがあったような気がする。もう思い出せないような昔だ。もうその頃には戻れない。頂上まで登ると、それから先は紫陽花の花が咲き乱れている。山の斜面にも咲き、かなりの数だ。ここはいつの間にこんなに紫陽花の花が咲く場所になったのだろうか。誰かが一生懸命に植えたのかもしれない。自分の他にも、初老に差し掛かった老夫婦が散歩をしている。俺はいまだに一人で散歩し、花を眺めている。痛みは消えない。

やはり、もう、少しでも気になった女の子にはテロリズムを行うように、告白をすべきではなかろうか。もちろんそれは聞き入れられず、踏みつけられるか、よくて呆れられるだけだろう。だが茨の冠から滴る血によって、痛みによって、生を実感できる。テロが生の表現になるだろう。これからは、テロでしか自己を表現できない人間が現れるだろう。だが……たったこれだけでも、少ししゃべりすぎたかもしれない。