私の感想はいつものようにシンプルである。「エール」そのものが断念されるべきだ。「――そんなことを際限なく考え続けてしまうこと、アニメーション映画を作ることが、いつの間にかほとんど同じ作業になっていた。」のなら、いとも容易くエールを振りまくことのできるアニメーションの表現そのものが反省されるべきである。私はヤマカンのように新海誠のしていることを震災ビジネスと糾弾したいわけではまったくなく、また倫理的糾弾をしたいわけでもない。だが文句を批評として表現するにはそのように装わなければならないらしい。ので、やめる。