真人間を目指すためのログ

その日したこと、観たもの、読んだもの等の記録

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 4DX 行ってきた

おいジェームズ・キャメロン、なんだこれは、やっちまったなあ。まず前作のボスがなぜか復活してナヴィ族になっている。前作の最後にて主人公が儀式によって人間であることを超えナヴィ族に転生するのがよかったのであってみんなナヴィになってしまってはゲンナリだ。そしてなんでそんなにジェイクを追い回すのかがわからん。最初の一時間くらいは前座だと思った方がいい。さすがに海の映像は綺麗だが、ずっと海と森と自然ばかりを見る羽目になるので飽きる。見ていてだんだんファンタスティックプラネットを見ているのかと思った。この映画で致命的だと思うのは大いなる海みたいに自然を謳いあげるような描写はあるのだがそれがテーマの中心にはならず背景にしかなってないんじゃないか。人間側が海の生物を攻撃するシーンは描かれていたけどそれは傍流で、人間対自然みたいに見せかけて実はそうでさえなく、ラスボスは侵略をしに来ているわけでもなく(それはすでに前作でやったから)ジェイクに執着しているだけだし、その理由で長々と戦闘シーンを垂れ流しているだけ。ひたすらにアクションシーンが長い。4DXで椅子がぐわんぐわんと揺れてよくわからない戦闘シーンがひたすらに続くので途中笑いが出てきた。すずめの戸締りとウェイオブウォーターでそれぞれ日米の映画の悪いところが出ていると思った。すずめの戸締りのナイーブさに対しウェイオブウォーターは超ド級ハリウッド映画としてあいかわらずチャンバラを繰り返している。アバター前作はよかった。あれから10年以上たってこうなったか。またこれから続編を作るということでなんでそんなにキャメロンはアバターに執着するのかと思ったが、侵略者を撃退し自然と共生する側からの架空スペクタクル戦記みたいなことをやりたいらしい。アメリカ国のカルマか。しかしそれが結局はハリウッド帝国を思いっきり推し進めた内容なのはどーなの? ウェイオブウォーターは典型的ハリウッド映画で観客を1秒でも飽きさせないようにという作りでシーンに間というものが全くない。ので結局は見ていて飽きるというものである。レディプレイヤー1はよかった。あれは4DXが本当によくあのような体験を求めると失敗する。これの三時間は長い、二時間で収まる。ただその長さ故に異次元の体験になることは事実だ。あと今年映画はスラムダンクを観に行く予定である。