真人間を目指すためのログ

その日したこと、観たもの、読んだもの等の記録

(2022/03/25)

先日公開した小説についてそもそも読んでいる人がいるのかもわからないが、一言追加しておきたい。最後の箇所の文章について重大な誤読が生じる余地があるのではないかと思ったからだ。「太陽と月と光」これはどれもマニ教の最重要キーワードであるのだが、ここでは詩的世界を指すものである。もちろん宇宙開発を進めようというような主張がされているわけではない。その前の「空港」も比喩的なものである。出雲咲姫が天体観測が趣味と書いているので、その流れで科学技術を用いて宇宙に飛び立とう、と読んでしまう人がいるのではないかと懸念した。もちろん誤読というものはどうしても生じるものであり、作者の方に原因のある誤読に関してはできるだけ生じないよう書くべきだとは思うが、あまり説明的に書くことはできない。さて何か文章を付け加えるべきか。「宇宙」という語一つとっても、それは物理的宇宙とともに精神的コスモスの意味を合わせ持つ。それはそうだが、どの程度比喩として読めるよう誘導して書くべきかどうか。今は前澤友作が宇宙に行く時代だということを考えあわせなければならないのかもしれない。