真人間を目指すためのログ

その日したこと、観たもの、読んだもの等の記録

(2021/07/25)

昨日はオリンピックの開会式があったらしいがD4DJの曲を(たまたま)聴いていた。まだどの宇宙にも実現していないPhoton Maidenによる最高のステージ。近代オリンピックは完全廃止するか国家主導によるオリンピック開催はもう止めましょう。 

ルックバックはなんかツイッタでものすごくRTされて流行ったらしくそれがいやだったんだけど読んでみたらなぜこれが話題になったのかは理解できたので、普段漫画を全然読まないこともあり感動したということはないものの自分のなかでは悪くない作品という評価である。あと統合失調症ステレオタイプとして書いているという話があったがその是非について私にはうまく判断できなかった。だがルックバックから離れ、統合失調症というものは色々話題になることもあり現代において重要な意味を持っているのではと思われた。(理由はここに書くのが難しいのでここでやめる)

容疑者Xの献身』昔読もうとしたことがあった小説を今になって読んだ。思ったより面白くて驚く。前は東野圭吾の文章は無味乾燥でまったく面白味のないものという印象だったのが今は簡潔でいい文章なのではというふうに評価が変わってしまった。私が歳をとってだんだん簡潔なものを好むようになった気がする。作品に対して特に文句はないもののトリックの面で無理筋があるのは否めない気がする、(ここからネタバレ)顔のない死体があったらまずDNA鑑定をするんじゃないかということと(そもそもDNA鑑定をさせないためにトリックが用いられるのだがそれでもやっぱりするんじゃないかという疑念がある)、ホテルに行かせると二人分の毛髪が発見されるはずなのであれはやっぱり成立しない。あと作品受容の面で純愛として受容されるのは違和感、そもそも出版の側でそう宣伝されているのだが、……(飽きました)

ということで東野圭吾を読み始めたのでまた三冊借りた。 

なんか文章を途中でやめてしまう癖がついてしまったがこんな話誰もそれほど興味がなくて長々と書く必要があるんだろうかという思いに捕らわれるんだよな。(自分が好きで簡単に書ける話については誰に聞かれなくても長々と書いている)

無事にPS4が到着しルートフィルムをクリアした。面白くプレイしたけど最終的にはやはり残念という評価だろうか。というのはミステリの癖で最終的に伏線が回収されることになり、だがそれによってキャラクターの行動に意味付けがされてしまう、だがなんの意味を持たなかったはずの行動がキャラクターの魅力になっていたはずなのに、そこに別の意味を持たされてしまい作品の駒として機能してしまう、キャラクターの描写よりミステリとしての伏線の解決が優先されてしまい、そのキャラには別の属性が与えられたたけで、キャラクター造形としては空虚なものになってしまった(ルートレターのほうでは別の意味でその空虚さにこそ意味があったのだが)。ミステリというジャンルに対しては結構疑念があって、……まあいいや。「人間が描けていない」というのがミステリ批判の常套句だが……しかし東野圭吾の話に戻るが、やっぱりあれもファンはある種「文学」として読んでいるのではないか。また思考が混乱してきた。

ルートレターの巡礼としていく予定だった松江の島根県立美術館が改修工事のため2022年まで休館に入っているらしく大変残念。松江で楽しみにしていた大きなスポットだったんだけどなあ。